無題

　　　が笑ってくれればそれでいい

それだけで私の存在する意味があり

それだけで今まで生きてよかったと思う

でもその　　　が私を見てくれなくて

いつかわすれてしまったら

そのとき私は笑えるかしら

そんなに不毛で答えの出ないことを

いつまでも真剣に考えて

涙する私を　　　は知らない

明日もこれからも毎日

会えるわけがないのに

でもそれを願う私は愚かですか

半年後を思うだけで

これほど悲しくなる私は

　　　の幸せを願うけど

それを言えば重荷になるから

笑ってバイバイしたいのに

そのときになったらきっと

馬鹿みたいに私は泣くでしょう

そんな私に　　　は複雑な表情で

微笑むでしょう

それを思うと更に悲しいのです

せめて　　　が意地悪で

私の嫌いな人であったならと

嘘でも願う事が出来ないのです

あと僅かな時間しかなく

それを考えて浮かぶ

この涙の留め方を私は知らない